Hong Kong Jewellery & Gem Fair June 2015

期間
2015/06/25〜2015/06/28
会場
香港コンベンション & エキシビションセンター
ブース
1A299
展示会情報

 2015年6月25日から28日の4日、HONG KONG CONVENTION AND EXHIBITION CENTREにおいて開催されましたHONG KONG JEWELLERY & GEM FAIR JUNE 2015に出展して参りました。

 日本国内の景気の低迷を受け、多くの日本企業が新たな活路を求めて、今回の香港ジュエリーショーに新規出展しました。日本からの出展企業は200社をゆうに超える数となり、日本のジュエリーショーに出展している企業の殆どが出展していると言う印象を受けました。現在、日本企業は中国バイヤーを中心に多くの支持を受けており、日本企業のブースの集客は他の国のブースよりも賑わいを見せている様に思われます。

 しかし、今回は多くの日本企業が出展し、また各フロアーに分散した事により来場者がまばらという印象であった様に思われました。6月の香港のジュエリーショーは年間で最も来場者数が少ないのですが、今回は特別少なく感じられました。現地香港においても、引き続く中国と香港の政治的な要因から、中国から香港へ来る中国人の数は激減している様で、香港の各産業の売り上げも激減している様です。その為、現地の香港バイヤーの数もかなり少なく感じられました。中国においても、26日上海株が急落しました。高値からすると、約20%の下落となり、人口の約15%が株式投資を行うほど株式投資がブームとなっている中国では、経済への影響力は計り知れません。

 現在、世界経済はアメリカの金利次第と言われています。アメリカが利上げに踏み出すと、新興国各国から投資マネーが流出し、新興国各国の通貨の下落、インフレを引き起こすと言われています。また、アメリカの金利の引き上げはアメリカドルの一段高を連想させるもので、原油等ドル建ての資源価格にも影響が出そうです。現在、アメリカドルと原油価格は表裏一体となっている為、資源輸出に大きく依存する新興国や発展途上国への影響も大きなものとなりそうです。また、金利が上がれば株価は下がると言われています。アメリカの株安は世界株安に連鎖するやもしれません。さらに、ギリシャのデフォルトが必至という見方が強まっています。ギリシャがIMFへの返済を履行出来ないと宣言した以上、デフォルトは避けられないものとなって行きそうです。その場合世界への影響はどの様になって行くのか、今後注視して行く必要がありそうです。

 この様に現在の世界は混沌としています。我々の業界におきましても、現在の商材の高騰が適性なものなのか、天井の相場なのか冷静に考えないといけない時期なのかもしれません。実体経済とは反比例する形で商材が高騰しています。我々の業界の商材が更に上がるのか、それとも急落するのかは今後の世界情勢次第であると思われます。この様な中、この度も多くの皆様にお越し頂きました。今後も更に考え、皆様に満足して頂けますよう努力して参ります。次回ジュエリーショーにおきましても、皆様とお会い出来れば幸いです。この度お越し頂きました皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。