第25回 神戸国際宝飾展(IJK)

期間
2021/05/13〜2021/05/15
会場
神戸国際展示場
ブース
C7-1
展示会情報

 2021年5月13日より15日の3日間の日程で、神戸国際展示場において開催されました 第25回 神戸国際宝飾展 ( IJK2021 )に出展して参りました。
 コロナウイルス( COVID-19 )の感染拡大は収まる事なく、感染力が高く免疫が働きにくくなるとされる変異コロナウィルスの感染までもが広がり、三度目の緊急事態宣言が出され、またしても人々の行動は制限され、経済活動に急ブレーキがかけられる形となりました。

 多くの国で外出制限、都市封鎖、飲食店を代表とする商店の営業停止、海外渡航制限などの緊急措置をとり、世界経済の落ち込みは1930年代の大恐慌以来の大きなものとなっています。日本においても有効求人倍率は1974年度のオイルショック以来46年振りの下げ幅となっており実体経済の悪さが顕著となっています。

 しかし、コロナ禍の経済へのその負の影響は一様ではなく、業種や雇用形態などにより大きな格差が生じつつある所が見逃せない問題となりそうです。業種で言えば運輸業、飲食業、観光業などは壊滅的な打撃を受けている一方で、巣ごもり消費が増え、宅配サービス、オンラインショッピングなどは業績を伸ばしています。

 雇用形態でみると対面型、非対面型で大きな格差が出ています。飲食、観光などの対面サービス業は全般に非正規社員も多く、雇い止めなどの悪影響が出ています。これに対し非対面での業務が可能な業種ではテレワークへの移行が進み影響は対面が必要な業種に比べ軽いものとなっています。この格差はコロナ禍後の業況の回復にも影響を及ぼすのでしょう。

 景気の回復は、急回復する「 V字型 」、緩やかに回復する「 U字型 」、二番底つける「 W字型 」とこれまでは表現されていました。しかし、コロナ禍後の回復は上に向かうところと、下に向かうところが2つに大きく分かれる「 K字型 」になると予想されることが多く、今後ますます格差が広がっていきそうです。

 もう既に不動産や株などにはこの「 K字型 」の傾向が表れ始めています。不動産ではコロナ禍の影響により中低所得者層が購入を控え、持家を売却する動きもある一方で、高所得者層は購買意欲旺盛と二極化が進んでいます。高所得者層の集まる都心部の住宅価格は値上がりし、近郊の住宅価格は値下がりしています。世界中でこの傾向は進んでおり、都心部に高所得者層が集まり、中低所得者層が都心部から離れる動きが加速すれば、地域間格差拡大の問題にも波及していきそうです。

 株も企業業績と株価収益率などの指標でみると、株価はバブル期以降では相当高い水準まで上がっており、業績に対する株価水準が割高になっています。先進国でワクチンの接種が進んでいることへの期待もありますが、金融緩和と財政出動で出た過剰流動性が生み出した金融相場となっています。

 日経平均株価は昨年は1万半ばだったものが、3万円近くまで上がり、バブル期以来の高値を更新し、米ダウも3万ドルの大台を突破し史上最高値をつけています。しかし、コロナ禍での経済の低迷、雇用などの回復の兆しが見えない現在、この状況は異常で、株式市場と実体経済がもはや連動していない事を表しているのでしょう。

 現在株式市場で盛り上がっているのは、ネット関連、テクノロジー関連の巨大企業と新興企業ぐらいで、その他サービス業や小売、航空、交通関連などはコロナ禍で沈んでいます。一部の企業のバブルにより株式市場が膨張しており、これらの企業の将来の成長を期待した株価になっている様です。

 また、株式市場に上場しているのは大企業だけで、実体経済の景気を左右する大多数の中小企業の現状が現在の株価には全く反映されておらず、大企業の増益により盛り上がる株式市場、中小企業の縮小、廃業で沈滞する実体経済という構図となっています。株式市場の株価と実体経済との乖離はますます進んでいくのかもしれません。

 株式市場で成立する株価が以前より上がっており、簿価よりも時価の方が高くなっている現在、富裕層の含み益は増え、その富は実体経済市場の支出には向かわず、さらに富を生む再投資に向かっています。最近よく聞く「 K字型 」の構造、格差は今後ますます多くの分野に広がりを見せるのでしょう。

 経済、産業、社会構造の大きなうねりのなか、我々の業界においても最近の社会の主流であるDXに取り組みいち早くデジタル化を取り入れる企業や、新規形態にて新しい形に取り組む企業と、旧態依然のスタイルにしがみつく企業とでは今後大きな格差となっていくのでしょう。現状にしがみつくだけでは成長は見込めず、ジリ貧となってゆく事は必至です。

 この様な現状の中、今回のジュエリーショーは直前の11日まで緊急事態宣言が出されてはいましたが、なんとか開催される事となりました。コロナウイルス感染拡大の影響を受けジュエリーショーの中止が多い中、この規模での開催が久しぶりという事もあり、昨年は出展を辞退していた企業の出展もかなり増え、ショーの形としてはコロナ以前の雰囲気に戻りつつあると感じられました。

 現在の緊急事態宣言下の中と言う事もあり、来場者数もかなり少ないものと予想されていましたが、開催初日より予想以上の来場者数となっていた様に思われました。ジュエリーショーをメインに仕入れをされている方々等は開催されて良かったと購入意欲旺盛でありました。

 海外からのバイヤーは来場されないものの、ライブコマースを行う在日のソーシャルバイヤーは例年よりも多く、会場の至る所でライブが行われかなりの成果を収められていた様です。現在では中国だけでなく、フィリピン等のソーシャルバイヤーも増え、今後この流れは世界中の多くの国に広がって行くものと思われます。

 今回のジュエリーショーの傾向は、エメラルド、ルビー、サファイア等の海外向けの商材だけではなく、ダイヤモンド製品も含め多岐に渡る商材が売れており、偏りなく全般的に売れ行く傾向でありました。量産出来る何処にでもある商材は厳しかったものの希少性のある商材、個性的な商材、お値打ちな商材などは好調であった様に思われました。

 弊社ブースにおきましても、初日の朝から最終日の最後まではぼ途切れる事なく多くの方々にお越し頂きました。ジュエリーショーで弊社ブースに来場される事を楽しみにして下さっている常連の方々の元気で楽しいお声を聞かせて頂き、今回のジュエリーショーの開催意義を感じました。

 ジュエリーショーも以前の様な綺麗に装飾されたブースは減り、簡易なブースにて現金即売会の様な様相となってきていますが、ワクチン接種が進みアフターコロナの状況になれば、以前の様な本来の華やかなジュエリーショーとなり、以前の様な賑わいを取り戻すのでしょう。

 弊社もアフターコロナを見据え、今後もご来場くださる皆様の期待にお応え出来ます様、変化に取り組み続けます。今回の本当に厳しい状況下にも関わらずお越し頂きました多くの皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。
 尚、今回もジュエリーショー終了後に今回参加しておりました弊社スタッフ全員のPCR検査を行い、全員が陰性であった事を報告させて頂きます。