2014年11月27日から30日の4日、Hall1・Hong Kong Convention & Exhibition CentreにおいてHong Kong International Jewelry Manufacturer’s show 2014が開催されました。
10月29日にアメリカにおいてFRBがアメリカ国債などを買い入れ、市場にドルを供給する量的緩和策について、10月末で終了する事を決定しました。この事を受け、新興国よりドルの流出が加速し、新興国通貨安となり、新興国各国の経済が低迷してきている様です。
日本においても、10月31日に日銀が長期国債の買い入れ額を30兆円追加し、上場投資信託( ETF )と不動産投資信託 ( J-REIT )の買い入れ額を3倍にする量的緩和拡大政策を発表し、為替レートが1ドル112円まで急落し、大幅な円安を受け、日経平均株価は755円もの高騰となりました。この円安はショー期間には1ドル118円台にまで下がりました。この円安・株高を受け、輸出関連企業においては、軒並み増収増益となっている様です。
しかし、日本の実態経済は4月の消費税増税以降、落ち込みが加速している様に思われます。株高がどれだけ上昇したところで、国民の生活に繁栄されているわけでもなく、実際所得に繁栄されておらず、実質賃金は低迷していると思われます。まして、この急激な円安は物価高を引き起しており、国民生活を更に締め付けるものとなっています。この様な事からも2015年10月に予定されていた更なる消費税増税も先送りせざるを得なくなった模様です。
そして、中国においてもGDP成長率が7.3%に減速し、中国経済の失速が取り沙汰されています。最大の理由は中国不動産バブルの崩壊で、主要70都市のうち、68都市の住宅価格が値下りしている様です。また、習近平政権の腐敗撲滅運動に加え、中国経済が失速していると言う理由から、中国人富裕層( 資産160万ドル以上 )の64%がすでに外国に移民しているか、移民申請中・検討中との事で大きな問題となっている様です。多くの海外の企業も中国から撤退を始めており、今後の中国経済がどの様に変わって行くのか、その動向から目が離せません。
この様な状況下で開催された今回のショーと言えば、元々香港ジュエリーショーの中でも最も小規模なものであったのですが、今回はかなり大きな規模で開催されました。来場者の数も例年よりかなり多く、初日より会場は活気のあるものとなっていた様に思われました。連日、来場者が途切れる事なく、最終日の最後まで多くの方々にお越し頂きました。購入される商品・価格帯ともに今回は幅広く、低額品から高額品まで様々な種類の商品が売れていた様々思われます。
今年は今回で最後のジュエリーショーとなりました。最後のジュエリーショーで、世界的な不況と言うものを全く感じさせない、お越し頂きました皆様のバイタリティに触れる事ができ、来年への励みとなりました。今年も一年間、皆様に支えられ無事終了する事が出来ました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また来年、皆様の期待に答える事が出来る様、更なる努力をして参ります。また来年のジュエリーショーでお会いしましょう。今年も一年間、有難うございました。皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。