2011年11月24日より27日の4日間で、Hong Kong International Jewelry Manufacturer’s Show 2011が開催されました。
今回はギリシャだけではなく、PIGS(ボルトガル、アイルランド、ギリシャ、スペイン)に足を引っ張られる形でユーロ圏全体での更なる景気低迷、またアメリカにおいても景気改善の打開策が見えず、これら各国において貿易輸出拡大の為、自国通貨引き下げ競争が行われており、日本だけが取り残され1ドル75円と言う超円高状態でジュエリーショーがスタートしました。
頼みの綱である中国も10月から上海などの不動産が20%下がり、それに伴い株も下がるなど雰囲気は良くなく、宝石貴金属だけでなく様々な物に対する消費も下がっている様で、銀行の金利を下げる等中国のバブルも少し弾けつつある様です。それに加え最近では中国より通貨の持ち出し制限が厳しくなり、現金では1人US$10,000、海外送金は1人年間US$50,000となる等、海外に仕入に行く中国バイヤーにとって条件の悪いものとなりました。その為多くの中国バイヤーより、「今まで見たいに多く仕入はできない」と言う声が聞かれました。
その様な悪条件の中で今回のジュエリーショーと言えば、1年間の内で一番小さいと言う事もあり余り来場がないと思われていましたが、会場がオープンするなり、かなりの数のバイヤーの皆様にご来場いただきました。ただ、現在の様な経済状況ですので今までと求められる物が違い、日本でも起きている現象ですが俗に言う「カタイ 」物を求められている様でした。 今までは中国のバイヤーが中心でしたが、今回は様々な国のバイヤーが見受けられた様な気がします。2日目以降は会期時間が19時30分までと言う事もあり、ユーザーの姿が多く、自分用の買物を楽しそうにされている様でした。今回のジュエリーショーはとてもゆったりとして他の見本市とは違い、まさにジュエリーショーと言った印象を受けました。
今までは中国バイヤーを中心に業界全体も動いていましたが、今後は中国も含め世界的な不況に向かおうとしており,その中で次をどの様に捉え、動いて行くかがとても重要だと強く感じた今回のジュエリーショーだった様に思います。
今後とも、皆様に新しい状況を逸早く捉え 、情報や商品をご提供させていただける様努力して参ります。次回ジュエリーショーも是非ご来場下さいませ。 この度この様な状況にも関わらず、ご来場いただきました皆様、誠に有難うございました。