2014年3月5日から9日の5日間、Hong Kong Convention and Exhibition Centreにおいて、HKTDC Hong Kong International Jewellery Show 2014が開催されました。
現在の世界経済は各国ともに低迷が加速している様に思われます。特にその傾向は新興国各国に顕著に見られ、またこれまで世界経済を牽引して来た中国も低迷している様に思われます。原因はアメリカの金融緩和の縮小を受け、新興国各国から投資マネーが流出し始め、歯止めの効かない状態になっている事の様です。特に、フラジャル・ファイブと呼ばれるブラジル、トルコ、南アフリカ、インド、インドネシアからの流出が目立ち、これらの国々では投資マネー流出が原因で、通貨安そして金利の上昇を加速させており、ハイパーインフレを引き起こす勢いとなっている様です。中国においても、シャドーバンキング問題が深刻の様です。中央銀行が引き締めを行なった為、多くの企業が資金繰りに困り、この問題が発生しました。しかし、シャドーバンキングを潰そうとすれば、多くの中小企業は倒産し膨大な失業者が出て、社会は大混乱に陥る可能性が高く、ますます大きくなっている様に思われ、このままだとコントロール不能状態にもなり兼ねません。
また、中国は欧州への輸出比率が高い為、欧州の景気が悪化した事で輸出が壊滅状態となっており、中国のGDP成長率の勢いが止まり始めており、経済が減速した事で倒産が急増している様です。その結果、都市部では行き場のない労働者が増えました。大学卒業者の就職率も45%になっている等、中国国内ではすでに失業者が1億人を超えたとも言われている様です。更なる経済の減速ともなれば、失業者と生活困窮者による暴動が起こるのではないかとの声も聞かれます。その結果、都市部では行き場のない労働者が増えました。大学卒業者の就職率も45%になっている等、中国国内ではすでに失業者が1億人を超えたとも言われている様です。更なる経済の減速ともなれば、失業者と生活困窮者による暴動が起こるのではないかとの声も聞かれます。
またウクライナ情勢の混迷も世界の経済に影響している様です。ウクライナ情勢を受け、ニューヨークダウが急落し、その影響が日本まで飛び火し、日経平均株価も急落、加え日本国債もストップ安が出る程の急落になる等、今後他の国々の経済にも影響を及ぼしそうな状態となっており、まさに世界経済の同時低迷が加速している様です。
その様な情勢の中、今回のジュエリーショーが開催されました。初日より多くのバイヤーの皆様にお越しいただき、多くの商談をさせて頂いたのですが、今回のジュエリーショーでは今までとは少し違う印象を受けました。勿論、大きな物、高額な物も購入されるのですが、かなり慎重に選ばれている様でした。中国においては、汚職撲滅の取組が徹底されて来ている為、ギフト用の高額品の売行きは殆ど無くなって来ている様で、実需のみと言う形になっている様です。他の国々のバイヤーの皆様も先行きを気にされている様で、かなり慎重に吟味されていました。今までの様にアレもコレもと言う感じではなく、要る物を慎重にと言う感じでした。 だからと言って、日本国内よりは断然購買意欲は高く、日本マーケットでは販売するには難しいハイクオリティーな物に多くのニーズがあった様に思われます。
今後益々、混沌として来るであろう世界情勢を見据え、新たなる商材をご提案させて頂けます様努力して参ります。また次回ジュエリーショーにおきましても、皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。今回この様な情勢下にも関わらず、お越しいただきました皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。