第30回日本ジュエリーベストドレッサー賞
3年連続で今年も弊社の商品が採用されました。
新年、明けましておめでとうございます。皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また昨年は格別なご高配を賜わり厚く御礼申し上げます。皆様の益々のご繁栄をお祈り申し上げますとともに本年も倍旧のお引き立てのほどひとえにお願い申し上げます。
2019年1月23日から26日の4日間の日程で、東京ビックサイトにおいて開催されました 第30回 国際宝飾展 ( IJT 2019 )に出展して参りました。
世界経済には減速観測が強まり、2019年の見通しは厳しい予測が報じられています。米中の経済対立が実体経済に影響を及ぼし始め、その影響は世界に波及しています。中国の景況感の悪化が米中貿易摩擦により加速しています。製造業を中心に幅広い産業が打撃を受け、製造業購買担当者景気指数 ( PMI )は好不況を判断する50を2年10ヶ月振りに割り込んだと中国国家統計局が発表し、2日には米アップルが予想を超える中国経済の減速から業績を下方修正すると、株安が進み運用リスクを回避する為、安全性の高い米国債などに資金が流入し、この流れは翌3日に日本の円へと流れ、円は1ドル104円台へと急騰してしまいました。
今回、円高は世界的な株安が一気に円相場に反映されて起きたものではあるものの、米中貿易摩擦がくすぶり経済への悪影響が進めば、FRBの利上げが見込めず、株安円高が進むとも予想されています。年始早々少しのニュースで世界が揺れる、それだけ現在の状態が不安定で、通貨戦争、貿易戦争、地政学的リスク増大という悪循環が増幅しており、世界経済減速を警戒しているのだと感じます。
また日本においても今年は5月の新天皇即位により新しい元号となり、10月には消費税増税という大きな節目を迎えます。5月の新元号により新しい時代を迎えムードは良くなると予想されているものの、10月の増税により経済成長の停滞となり、所得の減少を通じて人口減少に拍車をかけると予想されています。GDP統計によれば、家計消費は現在約300兆円と推定されています。この2%分が追加の消費増税分に相当するため、6兆円もの家系の可処分所得が今後毎年課税される事になり、所得の減少は避けられないと考えられます。
また、1994年4月の5%消費税増税の際には日本経済の景気後退とアジア通貨危機をもたらしましたが、今回の消費税増税も同じ事が起きるのではという声も聞かれ不安視されています。消費税増税後の対策を早い段階で考えておかなければなりません。我々の業界は今や中国頼みという状況が色濃くなっておりますが、中国の法改正や規制強化により厳し状況となりつつあります。中国国内の販売低迷に加え、現金の持ち出しや送金、商品の持ち込みの規制が厳しくなってきています。
今回のジュエリーショーにおきましてもこの影響が大きい様で、中国からのバイヤーの来場者が激減していました。中国の旧暦の正月である春節の時期が近かった事もありますが、例年はもっと多くの来場者があり、今回お越し頂きました中国バイヤーの方々のお話をお伺いましても中国の規制強化の影響が大きいとの事でした。会場では海外向けの商材がイマイチだと多くの出展企業の方が仰っておられました。今年1年を占うと言われる今回の大きなイベントでこの様な状況となり、今年は中国を中心とした海外の状況は厳しくなる事が予想されます。
しかし、今回のジュエリーショーにおきまして良い面もあった様に思われました。日本の方々の来場者が増加している様に感じられた事です。初日より多くの方々が来場され購入意欲が高く、会期3日目こそ少し来場者の数が少なかった印象はありましたが、最終日などは例年にない程の来場者数で賑わいをみせていました。当社ブースにおきましても、日本の方々に好まれそうな商材の強化に取り組んでいた事もありますが、今回はご購入して頂ける率が高かった様に思われました。
今回は日本の方々と楽しく商談させて頂き、また次回も来場して下さると多くの方々にお声掛け頂き、最近では業界の雰囲気があまり良くありませんでしたが、ご来場頂きました皆様に元気を頂き今回のジュエリーショーを楽しく、無事終了する事が出来ました。
今年は我々の業界も更に変化して行く事が予想されます。当社と致しましても今回ジュエリーベストドレッサー賞におきまして、女優の常盤貴子さんに当社のジュエリーが採用されました様に、皆様に受け入れて頂ける商材の強化に取り組み、今後の厳しい状況を皆様と乗り越えて行く事が出来ればと考えております。今回お越し頂きました皆様、本当に有難うございました。心より御礼申し上げます。今年も一年どうぞよろしくお願い申し上げます。