2012年5月16日より18日の3日間,神戸国際会議場にてIJK2012が開催されました。
ギリシャ発の欧州債務問題も一服の様相で,世界経済も各国共に少しづつ回復の兆しを見せつつある様に思われていた矢先,最近になりギリシャのユーロ圏離脱問題が浮上してきました。これにより欧州債務危機が懸念され,ユーロ安ドル高が進行し,これを受ける形で金が売られ,大幅な金の下落が起りました。加えて,ユーロ圏ではスペイン,イタリアなどの国債が今までにない程の金利上昇を見せるなど,まさにユーロ圏経済の信用不安を露呈する形となっています。
世界経済を牽引しているアジア各国においてもこの問題は影響し,韓国や香港を初めとするアジア株が今年最大の下げ幅を記録しました。日経平均株価も3カ月ぶりの安値を付け,世界のマネーの逃避先は安全資産とされる日本国債に流入し,長期金利は1年7カ月ぶりの低水準となり,円も一時1ドル78円台の超円高の復活となりました。
6月17日のギリシャ再選挙次第では,世界経済,金融市場の大混乱を招きかねない状態になっている様に思われます。
その様な中今回のジュエリーショーと言えば,前回よりも会場が縮小し,出展社も少なくなった中で行われました。初日は会場がオープンするなり,多くの来場がありました。ただ,来場者の顔ぶれは海外バイヤーが多く,まるで海外のジュエリーショーと見間違う雰囲気となりました。海外では今でも宝飾品の相場が上がっている様で真剣に掘出し物を探されていました。しかし,日本の方の中にも関西を中心に海外バイヤーに負けぬ様仕入れをされている姿を拝見出来ました。この不況下だからこそ,前向きに行動されている姿には我々も勉強させて頂き,次のヒントを頂戴した気がします。
刻々と変わる世界情勢の中で,我々の業界も凄まじい早さで変化をしている状況です。我々もその変化に対応し,次の展開へと向う様努力致します。是非次回ジュエリーショーにおきましても,当社ブースへお立ち寄り下さいませ。この度,この様な経済状況下にも関わらずご来場頂きました皆様,本当に有難うございました。