JAPAN JEWELLERY FAIR 2019

期間
2019/08/28〜2019/08/30
会場
東京ビッグサイト
ブース
C-14
展示会情報

 2019年8月28日から30日の3日間の日程で、東京ビッグサイト 西1・2ホール&アトリウムにおいて開催されました JAPAN JEWELLERY FAIR 2019に出展して参りました。
 世界を取り巻く環境はますます悪化しています。トランプ米大統領がほぼ全ての中国製品に関税を課す「 対中制裁第4弾 」を発動すると表明し、中国もこの表明に対する制裁措置として、米国からの農産品の購入を一時停止すると発表しました。加え、中国は輸出を優位にする為、通貨安誘導を強め1ドル=7元台の11年振りの相場に下落させました。これに対し米国は中国を為替操作国に指定するなど、米中の対立がますます深まっています。追加関税で中国では各国企業の工場の海外移転が加速し、米国でも関税分の転嫁で消費者にしわ寄せが及んでおり、米中双方が打撃を受け、世界経済を下押しする勝者なき危機という状況となっています。

 米国の単独主義と保護主義で世界の状況は激しく破壊され、世界の経済や金融に大きな影響を与えています。世界経済の悪化懸念が高まり、世界に株安が連鎖しています。米国では追加関税を発表して以来NY株の下落幅は1147ドルと今年最大の下げ幅となり、他の国においても全面安となっています。米中の対立による影響の株安以外にも、アルゼンチンでは大統領予備選での予想外の結果を受けて通貨ペソや株価が急落、香港においてもデモの激化を受け香港市場でも全面安となっており、政治・経済両目の影響を受ける形となっています。

 現在の状況から世界的にリスク回避姿勢が強まり、世界のマネーは安全を求め、金、円、国債に向かっています。金はこの一年で300ドル上昇し、1500ドルを越え6年振りの高値となり、円も105台への急激な円高となっています。国債においては欧州債市場で米国債と英国債の10年物国債の利回りが2年債利回りを12年振りに下回り、長短金利が逆転する「 逆イールド 」と呼ばれる現象が起こりました。これは将来の景気後退を示唆するとされており、米金融危機時の2007~2008年以来の状況に金融市場では先行き不安が一段と強まっています。

 米中貿易摩擦の再燃に伴い景気減速で世界の企業の収益は低下しています。日本の業績をみても変調をきたし始めており、上場企業の4~6月期決算は純利益が前年同期比15%減となっており、中でも製造業は45%減という落ち込みとなっています。7月以降はさらに影響が拡大しているものと思われます。また、世界中で借金の利払いを利益で賄えていないゾンビ企業が増えています。

 世界で約5300社と10年前の2倍に膨らんでおり、日本、米国、欧州、中国、アジアの上場企業約2万6000社( 金融除く)の20%を占めています。支出超過が続き債務が膨らみ、金利が低下しても支払利息が増えて財務が弱くなった企業が増えています。金融緩和の影響で収益力や財務が弱い企業であっても負債に頼り延命が可能となっています。この度FRBは10年半振りに利下げに踏み切り、世界の中央銀行は緩和強化で追随し始めています。緩和によりゾンビ企業はさらに増殖するものと思われます。実体経済の減速により業績が悪化し、財務の弱いゾンビ企業の調達金利が上昇すれば、資金繰り破綻が相次ぐ恐れがあり、この問題も世界経済にとってリスクとなっています。

 景気減速による販売不振により、我々の業界のマーケットの相場が下落しています。特にダイヤモンドが顕著で、インドを筆頭に海外での販売が不振で相場が下落しています。今後の先行きがさらに悪くなると考える業界関係者が多く、さらなる下落があるやもしれません。また、高額帯のカラーストーンも余程希少なモノでないかぎり下落しています。世界的な景気減速が我々の業界にも大きく影響を及ぼし始めています。

 この様な状況下で今回のジュエリーショーは、10月の消費税増税前の駆け込み需要、クリスマス前の商戦に向けて絶好のタイミングと称して開催されました。しかし、現在の世界的な状況を受けてか過去に例を見ない程今回のジュエリーショーはかなり来場者が少なく、閑散としていた様に思われました。海外からのバイヤーの数もかなり少なく、購入意欲も少なく感じられました。日本の方々も時期的に10月の増税前の最後のチャンスではあるのですが、それよりも現在の状況が悪過ぎるのであまり関係ないとの声が多かった様です。現在の政治や経済の状況に関わらず、ジュエリーショー自体も毎回同じ様な企画や雰囲気でマンネリ化しており、年々来場者が減少している要因であると思われます。ジュエリーショー自体の在り方が問われる時期に来ているのでしょう。

 今回は世界的にマイナスな要因が重なり、大変な時期での開催となったジュエリーショーでありました。この様な時期に今回お越し頂きました皆様に心よりお礼申し上げます。今回お越し頂きました皆様は、現状を達観されていらっしゃる方が殆どで、悪いものはしょうがない、今後をどうするかと前向きな方々ばかりで、逆にエネルギーを頂きました。厳しい現状を今後皆様と共に乗り越えていける様に鋭意取り組みます。次回ジュエリーショーにおきましてもまた皆様とお会いできれば幸いです。皆さま有難うございました。