第4回 国際宝飾展 秋 (秋のIJT)

期間
2016/10/26〜2016/10/28
会場
パシフィコ横浜
ブース
15-1
展示会情報

  2016年10月26日より28日の3日、パシフィコ横浜において開催されました第4回国際宝飾展通称秋のIJTに出展して参りました。

 我々の業界を取り巻く環境がますます悪くなって来ている様に思われます。インバウンドにより好調であった小売の現場も中国当局による大幅な関税引き上げにより爆買いが消滅し、特に高額品の販売不信から売上げの大幅な下落が至る所で見える様になって来ています。この事は我々のマーケット相場に大きく影響し様々な商材の相場の下落をもたらしています。販売不信や企業倒産による商材の流出も目立ち始めており、相場の混乱が起こり始めている様に思われます。商材の相場が下落し、まさにデフレの時代へと進み始めている様です。

 また、新たな合成ダイヤモンドの出現が我々の業界において問題となって来ています。近年では工業用の合成ダイヤモンドの製造技術が飛躍的な躍進を遂げています。この工業用に製造されていた合成ダイヤモンドが世界的な景気低迷を受け、工業用の需要減退により、宝飾品用に大量に流入して来ている様です。HPHT ( High Pressure And High Temperature ) 、高温高圧法と呼ばれる自然界と同じ条件を機械の中に作り出し、炭素に高温と高圧をかけてつくり出す技術が格段に飛躍し、特にメレーダイヤモンド ( 0.1ct未満のサイズのダイヤモンド ) 用の原石が大量に生産され、インド等で研磨され、その一部が天然ダイヤモンドに混入され世界のマーケットに出始めている様です。

 日本においても最近製造されたダイヤモンド製品の中に数ピース混入されていたと言う報告も出て来ており、我々の業界の信用問題にもなる事から厳しいチェックが必要となって来ています。この合成メレーダイヤモンドの出現は、天然のメレーダイヤモンド相場にも大きな影響を及ぼし、景気低迷により下げていた相場をもう一段階下げさせ、半年前と比べると目も当てられない相場となっています。この合成ダイヤモンドの問題が確実に解決しないと更なる相場の下落も引き起こし兼ねませんし、業界の信用不信によるマーケットの縮小につながるやもしれません。

 余談ですが、世界は本格的なデフレへと向かっており、世界的な景気低迷も大きな原因の一つですが、もう一つの原因は世界から戦争の危険性がなくなったからだと言われています。昔なら戦争によって解決された様々な紛争も、今は核戦争に至る危険性を伴う事をどの国も自覚しているので戦争にはならず、その結果、世界は戦争の所産であるインフレにはならず、デフレへと大きく流れて行くと言われています。

 これからのデフレ時代は、買い手に天国、売り手に地獄の世界となり、買い手の自由意思が全面的にあらわれ、強い決定力を持つと言われています。売り手がいくら良い商材を提供しても、買い手は厳しく選別して気ままに購入して行く原理が発生し、売り手側の企業は良い商材を安く供給する不断の努力を強いられます。それゆえ買い手のニーズを的確につかみ、それに応えると思われる努力を日夜励まなければならなくなります。

 また、企業としてのモラルの低下も目立ち始めており、もう一度買い手に信用されるモラルづくりを構築しなければなりません。厳しい様ですが、この流れは企業を成長させ、産業を発展させます。そしてこの流れは世界の経済にとっても好ましい事であると思われます。

 話しは今回のジュエリーショーに戻り、今回は初めての横浜での開催と言う事もあり開催前の期待感は大きなものとなっていました会場も一つになり、海外からの招待客も600名以上であった事もあり初日の会場は賑わいを見せていた様に感じました。前回までの池袋での開催とは異なり、明るく、活気のある会場となっていました。

 しかし、会場が小さい為に1日から2日で会場全体を回る事ができる為、2日目、3日目と日を追う毎に来場者数は減少し、最後は少しさみしい印象を受けました。あまり高額品の売れ行きは良くない今回のジュエリーショーではありましたが、逆に低価格帯の商材の売れ行きはまずまずであった様に思われました。やはり現在の時代背景を受け、流れは回転率の高い商材へ向かっているようです。中国が牽引して来た好景気も無くなり、10年程前の雰囲気に戻りつつある様に思われます。

 我々もその時代に合う皆様のニーズにお答え出来ます様、方向転換を図って参ります。現在は本当の意味での企業価値を高め、皆様に必要とされる企業でなければ存続、成長はないのでしょう。厳しいからこそ本物だけが残る次のフィールドで皆様とまたお会い出来ればと考えております。現在の厳しい環境下におきましてもお越し頂きました皆様方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。