第29回 国際宝飾展(IJT)

期間
2018/01/24〜2018/01/27
会場
東京ビッグサイト
ブース
B7-1
展示会情報

 

第29回日本ジュエリーベストドレッサー賞
今年も弊社の商品が採用されました。

 新年明けましておめでとうございます。昨年は格別の御厚情を賜わり厚くお礼申し上げます。本年も社員一同、皆様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございますので、本年も変わらずご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
 2018年1月24日から27日の4日間で、東京ビッグサイトにおいて開催されました 第29回 国際宝飾展 ( IJT 2018 )に出展して参りました。

 株高や大企業の好業績に沸いた昨年に続き、2018年も良好な環境は続くとの見解が年始からの多くの紙面で予測されています。その背景にあるのは世界経済を支えるアメリカへの期待感であり、トランプ米大統領が掲げる連邦法人税率を現在の35%から20%に引き下げる大型減税政策です。タックスヘイブンにより国外に流出していた収益や国内で稼いだ収益の多くが減税により企業の手元に残れば、設備投資や従業員の給与アップ等へ資金を振り向ける事が可能となり、それによりアメリカの経済が活性化し、世界的な株高が持続し、日本株も恩恵を受けるというシナリオとなっている様です。

 また、日本においても2018年の実質GDP1.5%成長が可能と予想されています。その背景には2020年の東京オリンピックに向けた特需の拡大で、2018年はスタジアム建設やホテルの改装等のピークを迎え、多くの企業にとって特需の恩恵を受けるチャンスに溢れる1年となると予測されている様です。堅調な世界経済の恩恵を受け、大企業を中心に好業績が予想されるという事なのでしょう。

 しかし、これらの予測は余りにも楽観的過ぎると思われます。確かに2017年は日経平均が26年振りの高値を付け、米国株も史上最高値を更新し続けました。ですが、現在の金融市場は先進各国による金融緩和政策の影響でマネーが溢れ返っており、様々な商品に意味もなくマネーが集まりバブルの状態となっており、金融バブル終焉の兆しが見えつつあります。更に2018年に大詰めを迎える北米自由貿易協定 ( NAFTA )の交渉などが決裂すればアメリカ発の貿易摩擦が本格化するやもしれません。

 また政治・社会問題も世界各地で貧富の差が拡大する中、不満の渦が大きくなり、更なるポピュリズムが台頭してくれば政治・社会体制に影響を与え、実体経済へ悪影響を与える事になるのでしょう。2018年のスタートは世界経済好調と言われてはいるものの、リスクの芽も数多く出てきており、常に環境の変化に対応出来る様にする事が必要な状態となっている様です。

 そして情報技術の革新、特にスマートフォンの台頭により我々の生活の環境は大きく変わり始めています。スマートフォンの普及により人は第二の言論や視聴覚空間をつくり、住所を持ち、SNSを生み、社会をつくりました。この様なIoTによる技術革新により、この10年足らずで何もかもが世界と繋がり、人々の生活を高速に、そしてダイナミックに変えてしまい、最近特にその事を実感させられます。既存の経済や社会は中央集権化により情報を共有化できない事を前提に秩序が保たれて来ましたが、これからはオンライン上で人、情報、モノが直接かつ常に繋がっている状態が実現します。そうなると真逆の分散化が進みます。

 分散化が進むと情報やモノの仲介だけでは価値を発揮できなくなり、独自に価値を発揮するシステムそのものを作る事が出来る存在が大きな力を持つ様になって行きます。つまり、現在までの社会システムの前提を全否定するパラダイムシフトが起こっていると言う事なのでしょう。我々の業界を見ても情報技術の革新により、それらの技術を駆使した企業の勃興により大きく変化しつつあります。

 十年一昔と言いますが、ちょうどそのタイミングが現在で、これから我々の業界でも淘汰と食物連鎖が始まり、次のステージに向かうのかもしれません。今年の舵取りは今までよりも更に難しいものとなる様に思われます。しかし、今までにない新しい事への挑戦が出来るタイミングと考えるなら現在は絶好のチャンスなのかもしれません。

 その様な現在において、我々の業界の1年を占うと言われている1月のジュエリーショーはと言えば、年間で1番大きなジュエリーショーと言う事もあり多くの来場者で賑わいを見せました。初日、2日目は海外からのバイヤーも多く来場され、各企業のブース共に賑わっていた様に思われます。例年、海外バイヤーの帰国した後の3日目や最終日は少し閑散とした雰囲気になるのですが、今年は3日目、最終日にも多くの日本の来場者がお越しになり、初日より最終日まで賑わいを見せていました。

 当社ブースにおきましても、多くの日本の方々にお越し頂き、ここ数年は海外バイヤー中心のジュエリーショーと言った雰囲気でありましたが、久し振りに日本のジュエリーショーと言った雰囲気となっていた様に思われます。現在は我々の扱う商材が減少し、その為相場も上昇傾向にあり、先行きが不安視されていますが、品揃えの仕方や提案の仕方により改善されるのではと思われます。海外バイヤー向けの商材は価格が高騰し過ぎており、バブルとも言える状態となっており、各企業共にそのレッドオーシャンとも言える環境で凌ぎを削り苦戦しています。

 その様な中、今回当社は日本向けの商材の品揃えにシフトし、日本の方々をターゲットに切り替えたブースにてのご提案をさせて頂きました結果、多くの日本の常連様、新規の方々に今までよりも多くご購入頂きました。いつ行っても面白い商材がある、行けば何かきっと欲しい商材があるブース作りを今後更に心掛け皆様の期待にお応え出来る様改善して参ります。

 話は変わりますが、昨年のジュエリーベストドレッサー賞の石田ゆり子さんに引き続き、今年も当社のジュエリーが浅野ゆう子さんのジュエリーベストドレッサー賞に採用されました。今後もジュエリーの在り方やトレンドを研究し、皆様にご提案出来ればと考えております。
 今年最初のジュエリーショーにおきまして良いスタートを切る事が出来ました。これもひとえに皆様のお力添えと、ご支援の賜物と心より感謝しております。本当にありがとうございました。次回も皆様にお会いできます事を楽しみにしております。