第37回 国際宝飾展(IJT)

期間
2026/01/14〜2026/01/17
会場
東京ビッグサイト
ブース
16-2
1
展示会情報

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜わり、厚く御礼申し上げます。本年も大きく変化のある年となりそうです。変化にいち早く対応し、皆様のご期待に添えます様努力してまいります。本年も弊社へのより一層のお引き立て、ご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

 2026年1月14日より17日の4日間の日程で、東京ビッグサイトにおいて開催されました 第37回 国際宝飾展 ( IJT2026 )に出展してまいりました。

 2025年は円安基調やエネルギー価格の影響により、生活必需品を始め物価が上昇するインフレ加速の年となりました。円安によりインバウンドが伸びて、外国人観光客で日本列島が沸いた年でもありました。更に円安進行は大企業を中心に追い風となり、株式市場においても日本株高の状況となりました。しかしその一方で、内需依存型企業や中小企業ではコスト増を価格に転換できず、企業間格差が拡大する事となりました。

 国際政治および世界経済双方において分断が常態化した年でもありました。特に米中関係においては、半導体、人工知能、安全保障分野を中心に、分野別の対立と分断が常態化しました。金融面でも、各国中央銀行は利上げ局面の終了を示唆しつつも、急激な金融緩和には踏み切らず、金利のある世界が新たな常態として定着する事となりました。世界の過度な債務依存型成長は減少する事となりました。

 世界経済は大規模な景気後退を回避した一方で、高成長を実現する条件を欠き、低成長が構造的に常態化しています。2026年は政治的要因と結びついた分野への集中が一層進むと考えられています。特に人工知能、エネルギー、安全保障関連産業は、国家戦略と直結する形で成長が見込まれる一方で、従来型の消費主導産業は停滞すると予想されています。経済全体ではなく、特定分野の成長が進むと、更なる格差が生まれそうです。

 2026年は高市内閣の政策の方向性とトランプ関税を含む国際経済環境が日本経済の行方を大きく左右する事となりそうです。今後の日本にとっては、政治と経済は切り離す事は難しくなり、両者を一体として考える事がより一層必要なのでしょう。政治の方向性、国際環境への適応力、経済構造の持続可能性が問われる年となりそうです。

 また、世界経済の不確実性や地政学リスクが強く意識された事により金が相対的に安全な資産であるとの認識から投資マネーが流入し、金の価格が高騰している事も今年は大きく我々の業界の在り方を変える要素となりそうです。昨年の金価格の上昇率は7割高となり、今年も年初より米国とベネズエラの問題などもあり金という安全資産の高騰はあり得そうです。

 加え、金に連られる様に銀やプラチナの価格も急騰しています。銀やプラチナは金に比べると市場規模が小さく、金よりも小さな資金の流入で価格が大きく動くため今後の動向が気になります。ただ、銀やプラチナは上昇率が2倍を越え過去最高値となり、金も含め貴金属を主の材料とするジュエリー製品が販売マーケットの価格と大きなミスマッチを起こしています。貴金属への投資が進む一方で、ジュエリー製品の販売が減速していく現象は今後の業界の形を変えてしまいそうです。

 この様な年始の状況下で開催された今回の東京開催のジュエリーショーは、例年よりも少ない来場者数でスタートしました。現在の中国の日本への渡航制限が大きく影響し、中国人バイヤーの数は激減していました。日本の小売店の方も最近では来場者数が少ない状況となっている為、日本開催のジュエリーショーの中では最大規模の割には少し物足りない雰囲気でありました。

 また、現在の宝飾品相場の急騰により少し混乱気味となっていた様にも思われました。確かに数ヶ月前までとは違う表示価格と各出展企業ともなっており、多くの来場者は驚きを隠せない様でありました。以前より価格が高い為に、仕入れをしても販売出来ないとの声も多く、購入を控える方も多かった様に思われました。お持ちの在庫の方が安いケースも多く致し方ないのでしょう。

 仕入れを控える方がいる一方で、今後もまだ相場が上がる、商材が無くなるとの考え方から仕入れを増やされている方も多く見られました。実際、多くの出展企業で売り上げが良かったとの声も多く、中国人バイヤーが激減した割には賑わいのあるブースも多かった様に思われました。仕入れ面での二極化は今後も進んでいく事となるのでしょう。

 今回のジュエリーショーでは中国人バイヤーの数も激減、日本の来場者の数も減少している中で多くの出展企業で売り上げが良かった原因は、商材の急騰により多くの出展企業の商材が急騰以前の在庫のため現在の相場より安く、そこを狙った仕入れが多かった様です。今後、相場が一転した状況において業界がどうなって行くのか、攻める仕入れか、抑える仕入れか、判断が難しくなりそうです。

 また、金融面においてもカネ余りで世界の金融マーケットがバブル化している状況も気になります。カネ余りにインフレの波が乗っかっている状況で、投資ブームとなっていますが、何かの歯車が狂う事でバブルが崩壊する可能性を秘めています。バブルが崩壊すると、強烈な資産デフレに見舞われ、金利高を招く事になります。その際は我々の業界の状況も更に変わる事になりそうです。

 今年は年初より多くの変化が見られる事となりました。その様な中でも多くの皆様に弊社ブースにお越し頂きました。状況の急変にも関わらず、前向きに考えられている方々が殆どで、今後どうなって行くのか、また、どの様にして行こうかとの考えをお持ちの方々と多くの商談機会を賜わり、舵取りの難しい状況にも前向きに考える機会を頂いた様に思います。

 今年も一年、新たな状況において皆様のご期待に添える様努力してまいります。皆様と共に難しい状況を乗り越えて行くことができればと思います。今回お越し頂きました皆様に心より御礼申し上げます。有難うございました。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。