Hong Kong Jewellery & Gem Fair June 2012

期間
2012/06/21〜2012/06/24
会場
香港コンベンション & エキシビションセンター
ブース
1A 729-731
展示会情報

2012年6月21日より24日の4日間, HONG KONG CONVENTION & EXHIBITION CENTREにて、HONG KONG JEWELLERY & GEM FAIR JUNEが開催されました。
 17日のギリシャ再選挙において緊縮財政派が勝利し、ユーロ圏離脱の危機が薄れ、欧州債務危機も回復に向うかと思われた矢先、スペインの金融不安が再熱しました。スペインの10年物国債利回りは、危険水域とされる7%を超える7.3%を記録し、またイタリア国債においても6.2%まで上がるなど、欧州の債務問題もまだまだ不安定が続きそうに思われます。

またイラン核開発問題において、欧米諸国によるイランへの制裁が本格的に始動されそうです。米国はイラン中央銀行と取引する各国の金融機関と米銀の取引を禁止すると言う金融制裁を実施する方針で、EU諸国も7月1日よりイラン産原油の禁輸措置を実施する様です。原油価格が上昇し、各コモディティへ影響を及ぼす様であれば、更なる世界経済の混乱へと進むやもしれません。

今回の展示会は、インドルピーの大幅な低迷により、先行きの不安感からインドバイヤーの雰囲気が急激に悪くなった印象を目立って受けました。会場に今までになくインドバイヤーの姿が少なく、その影響からかダイヤモンドの価格が少し落ち込んだ様です。更に下がるのではないかとの声も多く聞かれましたが、業界の混乱を招き兼ねないので何とか持ち返して欲しいものです。

他の国のバイヤーの方々と言えば、この様な経済状況下ですので、今まで通りとはいかないまでも、日本国内よりは元気な印象を受けました。中国はもちろんの事、東南アジア、ASEAN諸国の方々の勢いを感じました。商品的には、売れ筋が少し変わりつつあり、今迄一番人気のあったエメラルドの購買意欲がかなり低く、翡翠の人気も少しなくなりつつある様に思われました。逆に、トルマリンを初めとする半貴石や真珠製品が目立って売れてきている様に思われました。
 この様な世界的な経済低迷の中、今回ご来場頂きました皆様には心より御礼申し上げます。
 この度は誠に有難うございました。