2013年11月28日から12月1日の4日間、Hong Kong Convention & Exhibition CentreにおいてHong Kong International Jewelry Manufacturer’s Show2013が開催されました。
今年も残すところ1ヶ月となりましたが世界経済は何処かで懸念材料が発生し、全体的になかなか上向きになれていない様に思われます。ヨーロッパをみると、ギリシャに端を発した財政危機問題は、イタリア、スペイン等にも伝染し、未だに景気は低迷状態にありますが、債務危機をめぐるヨーロッパ全体の緊張は徐々に和らぎ始めています。
またアメリカでは、株価の上昇や、雇用、住宅市場が堅調な動きを見せる一方で、財政問題で議会が紛糾し、予算が議会を通過せず政府機関が一時的に閉鎖に追い込まれました。予算が枯渇し、アメリカ国債の利払いが停止するデフォルトを起こす可能性が懸念されています。中国では実質GDPが8.1%から7.5%まで下がり、景気減速の懸念が世界中に広がりました。勢いのあった新興国諸国もアメリカの金融緩和先送り問題に反応し、各国通貨安になり、景気が減速しています。
しかし、今最も不安を抱いているのが韓国経済の様に思われます。雇用や消費、投資、輸出、株価等多くの面で景気後退しています。特に為替ではウォン高になっており、輸出関連産業に大きく影響を及ぼしており、加え、6ヶ月連続で消費者物価は下落し、物価が上がらず景気が沈滞するデフレ傾向に陥っている様です。2012年後半から2013年にかけては地域格差が出始めた様な気がします。復調の兆しがみられるアメリカや日本と、なかなか不況から脱却出来ないユーロ圏との間に、徐々に景気動向の格差が広がりを見せつつあります。
この傾向は21日、アメリカにおいてニューヨーク株式市場でダウ工業株が初めて1万6000ドルの大台に乗せ、製造業の景況感指数も改善し、アメリカの景気が徐々に回復しているとの見方が強まった様で、日本においても、26日、日経平均株価は年初来高値水準を記録した事からも伺えます。しかし、まだまだ世界的に景気は低迷状態にある様に思われます。 世界各国で景気動向にばらつきが見え始めた2013年今後何処が抜け出すのか各国の動向から目が離せません。
そして、今回開催されたジュエリーショーにおいても「 格差 」と言うワードが凄く当てはまる様に感じられました。ジュエリーショーは初日より多くの来場者で賑わいを見せましたが、販売の好調なバイヤーと不調なバイヤーが二極化していた様に感じられました。好調なバイヤーは競う様にあれもこれもと仕入れされていましたが、不調なバイヤーは冷静に在庫にないものを探されていた様です。各バイヤーのお話をお伺いすると全体的に世界各国景気は低迷している様ですが、その中でも好調な企業はある様で、その勢いはかなり目立っていました。 売れて行く商品群を見ても、皆様選ばれるラインは大体同じで、勢いのあるバイヤーは高くても仕入れされますが、そうでないバイヤーは見送られると言う印象を受けました。
そして、出展企業においても、人気のある企業のブースには初日より連日バイヤーで溢れかえっていましたが、そうでない企業のブースは賑わいがあまり無かった様で、此処にも「 格差 」が感じられた様に思います。今回、今年最後のジュエリーショーとなりました。今年1年様々な事がありましたが、皆様に支えられ無事終了する事ができました。本当に皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。今後も皆様の期待に添える様、努力して参ります。また来年、2014年のジェエリーショーにおいても、皆様にお会い出来る事を楽しみにしております。1年間有難うございました。心より御礼申し上げます。