2013年9月13日から9月17日の5日間、Hong Kong Convention & Exhibition CentreにおいてHONG KONG JEWELLERY & GEM FAIR が開催されました。
日本時間8日、ブエノスアイレスで開かれたIOC総会において2020年度オリンピック開催が東京に決定しました。9日の東京株式市場では経済効果に期待し、日経平均株価が大幅に反発しました。建設業や観光関連産業を中心に全体の約9割の銘柄が上昇し、終値は先週末に比べ344円高い1万4200円と約1月振りの高水準となりました。加え、オリンピック特需に期待が高まり、都心周辺等では土地需要が拡大し地価が少し上昇しました。日本列島は今後の経済の上向きの期待感が高まっており、雰囲気は良いものとなってきています。
しかし、海外に目を向けるとアメリカのFRBによる量的緩和縮小問題が浮上して来ました。現在のアメリカドルは新興国( インドネシア、タイ、フィリピン、インド、トルコ、ブラジル等)と連動しており、新興国市場通貨安による食料品等の消費者に近い最終消費財の上昇、住宅価格上昇、に加えバブルの発生が懸念され、新興国各国はこの問題に翻弄される形となっています。19日にひとまずこの問題は先送りされたものの、12月には量的緩和縮小が決定されるのではないかと言う見方から、新興国からのマネーの流出、物価の上昇、経常赤字拡大等の問題は進んでいる様です。現在の世界経済は新興国が支えていると言っても過言ではない状況です。今後この問題により様々な問題へと派生して行く事が予想され、我々の業界にも多いに影響がある事から目の離せない問題と言えるのではないでしょうか。
そして今回のジュエリーショーは今や世界最大規模を誇り、出展者、来場者ともにかなりの人数で賑わいを見せました。会場には様々な国からのバイヤーでごった返し、初日にはまるでバーゲン会場の様でした。売れ行く商品の傾向としては、今回は特にこれと言う事はなく、各国、各バイヤーによってニーズが異なり殆ど全ての商材にニーズがあった様に思われました。値段さえ折り合えば売れて行くと言う印象を受けました。
しかし、唯一ダイヤモンドのルースは厳しかった様です。やはり引き続くインドルピー安が影響した様で、インドマーケット次第でダイヤモンド相場は変わるのだと改めて感じました。今回は出展したほぼ全ての日系企業は好調であった様で色々な意味で日本に風が吹いて来ている様に感じられます。しかし、日本国内においても今後様々な商材の価格上昇は必至で、益々商材を揃える事が困難になるのでしょう。
その様な中でも、ご来場下さる皆様の期待に答えられる様に今後も努力して参ります。また次回ジュエリーショーにおきましても、皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。今回ご来場頂きました皆様、誠に有難うございました。心より感謝申し上げます。